超ビッグメゾンとのコラボレーションです。
当店も、到頭、この最高の領域まで到達しました。
上の写真では、何がコラボレーションなのか分からないですよね・・・
洋服の表地の間に、ちょこっと黄金色に光る裏地があるのが分かる位
でしょうか。。
お洋服自体は、非常にクラシックな生地でありながら、モダンな印象を
受けます。
コラボレーションは、下の写真です。
日高洋服店も超ビッグメゾンとコラボレーションできる領域まで
到達しました。
そんな訳はないですね・・・
裏地にHERMESのスカーフを贅沢に2枚も使っているのです。
背中に1枚、前身に1枚。。
HERMESのシルク100%のスカーフなので、滑りは最高!!
そして、普段は全く分かりませんが、ふと上衣を脱いだ時に
一際眩いばかりの輝きを放つ裏地。。
素晴らしい!!!の一言です。。
ところで、裏地の文化と言いましょうか、日本人の『粋』の文化と
いいましょうか・・・
日本人は見えない細部に拘りを持っておりますよね。
それは、江戸時代の度重なる奢侈禁止令(贅沢禁止令)に端を発する
という説があります。
幕府よって、着衣の素材・色柄が身分に応じて制限され、贅沢は慎むものと
されました。(庶民は木綿や麻等のみ着用可能)
ところが、歌舞伎や浮世絵など華やかな江戸文化の中で、裕福な町民や
豪商などは、そのような制限が我慢できなかったのでしょう。
そこに反抗する形で、見えないところに贅を尽くす風潮が生まれた様です。
表地は地味な色柄の着物でも、裏地に派手な色を使い、贅沢な刺繍を
施しました。
その様な価値観が次第に変化し、見えない所への拘りや、あからさまで
過ぎない贅沢が通好みな美意識として定着していったのことです。
江戸時代の着物も現代のスーツも色柄が制限されているからこそ、
裏地で遊ぶ。
そこが『粋』なのです。ね。。
ついでに、下の写真は私の洋服の裏地です・・・
私の洋服は、またの機会に!
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